わきがの診断
わきがは、一度そのにおいを知れば、わりとすぐにわかるものです。
しかし、最初のうちは自分ではわからないこともよくあります。
また、自分のにおいは鼻が慣れてしまい、判断するのが難しい場合もあります。
次のように、自分でチェックしてみるか、病院等で診断してもらいましょう。
わきが体質のチェック
わきがになりやすい体質かどうかを、次のようなことで判断できます。
・家族に聞いてみる
一緒にいる人に聞くことが、一番手っ取り早いです。
最初に家族に指摘されて、気がつくという場合も多いようです。
・わきがの家族がいる
わきが体質は遺伝しやすいので、両親や兄弟姉妹がわきがの場合は、わきがになる可能性が高くなります。
・耳あかが湿っている
耳の中にもアポクリン腺があるので、耳あかがベトベトと湿っているタイプ(軟耳垢)の人の8割くらいが、わきがだろうと言われています。
・衣類に黄色い汗じみがつく
アポクリン腺からの汗には、リポフスチンという黄色い色素が含まれているので、これが衣類にしみをつくります。
・わき毛が濃い
アポクリン腺は毛穴に出口が開いているので、わき毛が多いということは、アポクリン腺も多くなりがちです。
医師による診断
医療機関での診断は、問診と、実際ににおいを確認することによって判断します。
・問診
1.耳あかが湿っているかどうか。
2.両親のどちらかが わきが、あるいは耳あかが湿っているかどうか。
上の2点を満たせば、わきがとほぼ診断されます。
・ガーゼテスト
わきがの程度を調べるためのテストです。
ガーゼをわきにはさんで、数分間、少し汗ばむ程度の運動(階段昇降など)をしてもらい、医師がガーゼのにおいをかいで、レベルを判定します。
レベル1 におわない
レベル2 ごくわずか
レベル3 鼻を近づけるとわかる(軽度)
レベル4 鼻を近づけなくてもわかる(中等度)
レベル5 手に持っているだけでわかる(重度)
レベルによって、治療方針を決めていきます。
中等度以上の場合は、手術も選択肢になります。